息づく内科医

関東地方の呼吸器内科医です。

ワシントン州での重症COVID-19の臨床的特徴

Characteristics and Outcomes of 21 Critically Ill Patients With COVID-19 in Washington State.

2020 Mar 19. doi: 10.1001/jama.2020.4326. [Epub ahead of print]

JAMAのLetter

Evergreen Healthcare, Kirklandからの報告

2020年2月20日から3月5日までにICUに入院した患者が対象

21人で平均は70歳(43-92歳、52%は男性)

86%で基礎疾患あり、CKDや慢性心不全が多い

症状は呼吸困難(76%)、発熱(52%)、咳嗽(48%)

症状が出現してから入院するまでは平均3.5日で17人(81%)は入院してからICUに入室するまで24時間以内

画像の異常は入院時に95%であり、両側の網状結節影(52%)、GGO(48%)

67%でWBCは正常範囲内、67%でリンパ球は1000未満

15人(71%)で人工呼吸器を使用、全員がARDSを発症、その中8人は72時間以内にsevere ARDSに移行

ほとんどの患者はショックではないが、67%で昇圧薬を使用した

33%で心筋症を発症した

2020年3月17日までの時点で死亡率は67%、ICUを体質したのは9.5%

 

一度重症化すると急激に悪化する様子

心筋症はどの程度なのかは今後に注目