2020-04-20 COVID-19の咽頭スワブと痰の検体の比較 COVID-19 Comparison of Throat Swabs and Sputum Specimens for Viral Nucleic Acid Detection in 52 Cases of Novel Coronavirus (SARS-Cov-2)-infected Pneumonia (COVID-19) Clin Chem Lab Med 2020 Apr 16;/j/cclm.ahead-of-print/cclm-2020-0187/cclm-2020-0187.xml. doi: 10.1515/cclm-2020-0187. Online ahead of print. 中国、武漢からの報告 2019年12月、中国の武漢でSARS-CoV-2による肺炎が発生した。咽頭の検体を用いたRT-PCRが行われた。この研究では検査の正確性と効率性を上げるため、咽頭の検体と痰を評価することが目的である。 54例でそれぞれ、咽頭スワブと喀痰が採取され、RNAを抽出して、RT-PCRでSARS-CoV-2を検査した。 喀痰の検体と咽頭スワブの検体のRT-PCRの陽性率はそれぞれ、76.9%と44.2%だった。喀痰の検体は咽頭スワブと比較してRT-PCRのウイルスを検出する率が有意に高かった(p = 0.001)。 COVID-19の検出において、喀痰の検体は咽頭スワブより検出率が高かった。喀痰を排出する患者では喀痰の検査が有益である。この結果によって検査の検体の選択が容易になり、検査の正確性が増すといえる。 SSCGのガイドラインでも言及されていましたが、喀痰が出る人は痰のPCRでもよさそうです